皆さまこんにちは☺
本日は、妊婦さんと歯周病とのかかわりについてお話させて頂きます。
妊娠中に歯周病にかかっていると、通常の出産にくらべて、早産や低体重児の危険性が約７倍になるという報告があるのはご存じでしょうか？
アルコールやタバコが妊婦や胎児に与える影響は皆さんもよくご存じかと思いますが、歯周病の悪影響は、なんとアルコールやたばこの約２倍といわれているのです。
早産とは、妊娠期間２２～３６週の出産をいい、妊娠週数が短いほど、胎児に大きなダメージを強いることになります。
一方、低体重児出産とは、出生時の体重が２５００ｇ未満で生まれた赤ちゃんのことをいいます。低体重児出産の原因は早産が多いのは当然ですが、子宮内での胎児の発育が遅れることも多く、その原因としては妊娠中毒症や喫煙、そして歯周病も危険因子の一つとして取り上げられています。
歯周病になると、その細菌と闘うために生理活性物質がつくり出されます。その一つにプロスタグランジンという物質があり、プロスタグランジンには子宮を収縮させる作用があるのです。この子宮収縮作用はとても強力であり、妊娠の早い時期からプロスタグランジンの作用を受けていると、予定日まで日数があるのに陣痛が促進されていまい、早産となってしまいます。
また、早産にならなくても、頻繁に子宮の収縮が起こっていると、胎児は胎盤から十分に酸素や栄養をもらえず、発育が妨げられ、低体重児出産の原因となってしまうのです。
健康な赤ちゃんを出産するためには、妊婦さんはもちろん、これから出産を考えている女性は、歯周病の予防や治療を徹底していただくことが大事かと思います(^-^)
茨木市・茨木駅の歯医者 こてら歯科クリニック
