こんにちは😄
肌寒くなってきましたが、皆さま体調などは崩されていらっしゃらないでしょうか?
本日は、子供の歯の隙間についてお話させていただきます。子供は、歯並びが完成したあと、歯と歯の隙間がみられることがよくあります。この隙間を親御さんが心配して来院されることもよくあるのですが、実はこの隙間には意味があります。
隙間の種類として、霊長類に共通してみられる空隙(霊長空隙)と、顎の成長とともに出現してくる発育空隙の二つがあります。霊長空隙は、上の歯の二番目と三番目の間にある空隙と、下の歯の三番目と四番目の間にある空隙のことを言います。一方、発育空隙は霊長空隙以外の空隙のことをいいます。
どちらの空隙も、大人の歯が生えてくるための歯並びに利用されるものですが、すべての子供にみられるものではないのです(>_<)
上あごでは、霊長空隙と発育空隙の両方がみられる割合が90%近くになりますが、下あごでは、両方の空隙のある子どもは70%程度であり、上あごに比べて下あごでは空隙の保有率が低くなります。
この空隙がある子供と無い子供では、その後の歯並びに大きな影響があり、空隙がない子供は、約70%の割合で歯並びが悪くなる可能性があるといわれています。一方で空隙が5mm以上ある子供は、大人の歯の叢生(歯と歯が重なる、歯並びが悪くなるなど)の可能性が5%以下ともいわれているのです。
このように子供の歯の隙間は、大人の歯が生えてくるための重要なスペースとなります。虫歯チェックだけでなく、空隙がどの程度あるのかを保護者の方が日頃から観察してあげることが大切です😁
茨木市・茨木駅の歯医者 こてら歯科クリニック