こんにちは☺
普段、患者様から「虫歯になってしまったら自然に元に戻ることはないのですか?」と訊かれることがあります。
答えはYESでもありNOでもあります。
虫歯にはう窩を形成していない病変(歯に穴があいていない状態)とう窩を形成している病変(歯に穴があいている状態)の二つに分けられます。初期の虫歯は、歯に穴があいていない状態で、歯の表面からわずかに下のところからエナメル質の結晶であるハイドロキシアパタイトという成分が溶けだし、脱灰という現象が起こった状態です。初期の虫歯には、細菌の侵入がありません!
そのため、脱灰が進行し、エナメル質の表層に細菌が進行する前にフッ素による再石灰化を促進することが重要になります。つまりごく初期の虫歯に関しては、自宅でのセルフケアと歯科医院のプロフェッショナルケアを組み合わせることで、再石灰化を促進することができるのです。
再石灰化はフッ素がなくても、ある程度は唾液中のカルシウム成分でで生じます。しかしフッ素を応用することで生じる再石灰化エナメル質は、脱灰されるエナメル質に比べ酸に対する抵抗力が二倍になるといわれています。
一方、病変が形成され、歯に穴があいてしまった虫歯は自然になおることはありません。虫歯治療が必要になります。
虫歯は初期の段階での対応が非常に重要になります。穴があいてしまう前に、家庭での歯磨きやフッ素、歯科医院でのケアを行い、丈夫なエナメル質を育てましょう。
茨木市・茨木駅の歯医者 こてら歯科クリニック