あけましておめでとうございます☺
本年もどうぞよろしくお願いします。
さて、皆さま、ご自身の舌の汚れを気にされたことはありますか?
患者様から、たまに「舌の色が白いのが気になります。舌もお掃除した方が良いですか?」というご質問をいただきます。
これは、舌苔といって食べ物のカスや古くなった粘膜、細菌の集まりです。舌苔が口腔内の他の部位への細菌供給源となることや、舌苔の付着が口臭の原因となることが知られています。
口臭予防のためには、舌苔を除去した方が良い場合もあります。しかし、完全に除去することは不可能ですので、清掃が過剰にならないように注意しなければなりません。また、舌清掃には舌専用の舌ブラシで行う必要があります。
舌苔は、健康な人でも薄く付いてはいますが、消化管が弱って栄養の吸収状態が低下している胃炎などの症状が進行している時に多くなると言われています。消化管が弱っている時には、粘膜の再生能力も低下しているので、過剰に清掃をしてしまうと舌が傷つけられてしまう可能性が高くなります。
また、体調の変化、風邪や熱性疾患に罹患したような場合も舌苔が厚みを増して白いものが付着しているように見えたり、舌苔の色が変わったりします。
つまり、舌苔があるからといって必ずしも清掃した方が良いというわけではなく、状況に応じて慎重に対応していかなければならないのです(;_:)
茨木市・茨木駅の歯医者 こてら歯科クリニック